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食費が半額以下に!?ポイ活感覚で始めた“覆面調査バイト”――節約上手な主婦にその実態を聞いてみた

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ファミレスで料理をスマホで撮影している女性


「最近、マツパも美容院じゃなくて覆面調査で行ってるんですよ」
そう笑うのは、東京都内に暮らす40代の主婦・斉藤由香さん(仮名)。
日々の買い物では「ポイ活」が習慣化しているという節約上手の彼女が、今ハマっているのが“覆面調査バイト”。
物価高が続く中、外食は家計にとって悩みのタネ。
しかし、調査対象のお店で指定のメニューを注文し、アンケートや写真提出をするだけで、最大100%の還元が受けられるというこのサービス。英語のメニュー対応なども含まれる調査内容では、ちょっとした語学スキルが役立つ場面もあるとか。

取材を通じて見えてきたのは、ただの節約術ではない、家計と心に「ゆとり」を生む覆面調査の魅力だった。

きっかけはポイ活仲間の口コミ「えっ、外食が実質タダ?」

斉藤さんが「覆面調査」という節約ワザに出会ったのは、いつものようにスマホを片手にポイ活仲間のグループチャットを眺めていたときのことだった。

「ある人が“昨日の調査で、4,000円の居酒屋代が3,000円戻ってきた!”って投稿していて。“えっ?外食なのにそんなに戻るの?”って目が釘付けになりました」

もともと斉藤さんは、日々の買い物でポイントを貯めたり、アンケートサイトでコツコツ稼いだりと、いわゆる“ポイ活主婦”として知られていた存在だ。
「でも、外食は“贅沢”というイメージが強くて、ポイントを使うならスーパーの買い物かネットショッピングって決めてたんです。だから、“ごはんを食べてポイントももらえる”という発想は、正直目からウロコでした」

口コミをきっかけに調べ始めたのが、大手ポイントサイト「モッピー」や「ファンくる」などが提供している覆面調査モニターの制度。
利用者は“お客さん”のふりをして指定された飲食店やサービスを体験し、接客態度や料理の質、清掃状況などをチェック。体験後にアンケートを提出することで、支払った金額の一部~全額がポイントとして還元される仕組みだ。

「最初は半信半疑でした。ほんとにそんなうまい話ある?って(笑)でも、体験談も多くて、レシートを出せばOKとか、思ったよりハードルが低そうだったので、一度やってみようと決意しました」

調べてみると、ファミレスやカフェ、チェーン居酒屋の案件はかなり豊富。加えて、調査対象には「美容院」や「マツパ」「整体」「脱毛サロン」なども含まれており、外食だけでなく美容系の出費にも活用できることがわかった。

「食費が浮くのはもちろんですが、たまに美容室とかマッサージに行く理由ができたのも嬉しいですね。“調査だから”って堂々と行ける(笑)」

この出会いが、斉藤さんの家計と日常にちょっとした変化をもたらす第一歩となった。

初挑戦はファミレス。意外と簡単、むしろ楽しい

「一番最初の調査は、家の近くのファミレスにしました。ドリンクバー付きのランチセットを注文するだけだったので、これなら失敗しにくいかなと」

そう語る斉藤さん。実際の手順は想像よりもシンプルだったという。
事前にモッピーの案件詳細をしっかり読み込み、来店日時・人数(2人以上)・注文メニューなどの条件を確認。調査前日には、スマホにメモをまとめておくなど、準備にも抜かりはなかった。

「当日は娘と一緒に行きました。“これがママのバイトだよ”って伝えたら、娘も嬉しそうにしていて(笑)。一緒にトイレをチェックしたり、料理の写真を撮るお手伝いをしてくれました」

調査項目には「スタッフの笑顔」「注文時の対応」「料理の盛り付け」「店内の清潔さ」などがあり、10段階で評価する形式。中でも難しく感じたのは、「店員の名札が見えたか」という確認。

「自然に見ようとするけど、どうしてもチラ見になっちゃう(笑)。でもそれも含めて、ちょっと“スパイごっこ”みたいで楽しかったです」

写真は指定された角度で撮る必要があるため、料理が来たらすぐにスマホを構えて撮影。なるべく明るく、おいしそうに見えるように工夫した。

「家に帰ってからのアンケートも、スマホで10分くらい。文章もかしこまらなくてOKで、“子ども連れだったけど接客が丁寧で安心した”とか、正直に感じたことをそのまま書きました」

このときの支払いは2,200円。後日、1,500円分のポイントが還元され、PayPayに交換したという。

「“ちゃんと戻ってきた!”って思った瞬間は、地味に感動でした。ポイントが入るだけで、“ただの外食”が“賢い買い物”になった気がして」

結果的に斉藤さんは、この初回体験をきっかけに、すっかり覆面調査のとりこになった。


家族団らんの様子

家族にも好評。夫も子どもも「今日は覆面調査の日?」とワクワク

「最初はちょっと不安そうな顔をしてたんですよ、夫。『それって大丈夫なやつ?』って(笑)」

斉藤さんのご主人は、もともと真面目で堅実なタイプ。特に以前は地方公務員として働いていたため、“副業”や“変わった稼ぎ方”には慎重な反応を見せることが多かったという。

「でも、調査報酬っていっても“ポイント還元”だから、副業には当たらないって説明したら、納得してくれました。実際に一緒に行ったときも、料理がおいしくて、店の対応も丁寧だったので、“これ、意外といいね”って」

調査を重ねるうちに、家族全体に“覆面調査デー”が浸透。
「今日はママの調査の日でしょ?」「夕飯、外で食べるんだよね!」と、子どもたちも心なしか楽しみにしている様子だという。

「中学生の娘は特に“写真撮るの手伝うよ!”とか、“レシートちゃんと取っといてね!”とか、すごく協力的。調査というより、小さな冒険感覚なのかもしれません」

ファミレス、チェーン居酒屋、カフェなど、さまざまな店舗で覆面調査をするうちに、家族にとっても“食卓に並ぶ味の幅”が広がった。

「今までなら“今日は手抜きで外食”って言うのに、ちょっとだけ罪悪感があったんです。でも調査という名目ができて、気持ちがラクになりましたね」

さらに、調査先で食べた料理が「おいしかったから家でも作ってみたくなった」と、新たな献立のアイデアにもつながっている。

「夫が“この前のあのハンバーグ、もう一回食べたいな”って言うので、今度そのお店の再調査が出てないかチェックしてるところです(笑)」

節約しながら家族の笑顔も増える――。
斉藤さんにとって、覆面調査は単なる“お得な外食”ではなく、“ちょっと特別な日をつくるツール”になっているようだ。


外国人スタッフと英語で話している女性

マツパ・美容院・マッサージ…「食費以外」にも使える調査の世界


「最近、まつげパーマ(マツパ)の覆面調査にも当たったんです。サロンで6,000円支払って、3,000円分のポイントが戻ってきました」

実は、覆面調査は飲食だけではない。美容室、整体、ネイルサロン、マッサージ、リラクゼーションなど幅広いジャンルで案件が出ている。しかも、美容系は競争率が高く、当選するとかなりお得感がある。

「自分の時間に投資している感じがします。家計にも、気持ちにもいい効果があって、“ただ我慢する節約”とは違うんです」

翻訳対応・英語接客の調査も!?「好きなこと」が活きる瞬間
最近受けた調査の中には、「外国人客への英語対応」の品質チェックという変わり種もあった。

「英語は趣味で独学してるんですけど、こういう時に“ちょっとだけ話せてよかった”って思いますね」

実際、調査内容によっては語学力や専門的な観察眼が活かせる場面もある。
単なる“お得”を超えて、自分のスキルや興味を「評価」に変えられる面白さが、覆面調査の奥深さだ。

お金と電卓

注意点もいくつか。「副業」じゃなくても、報告は真剣に

  • 写真の撮り忘れや、指定角度での撮影ミスは「無効」になる場合がある
  • アンケートの提出期限(多くは7日以内)を過ぎるとポイントが付かない
  • 1人で参加できる案件は少なめ。2人以上必須が多い
  • 高還元の案件はすぐに埋まるので、こまめなチェックが必要
  • ポイントを現金や電子マネーに交換した場合で1年間で20万円超になった場合には、確定申告が必要になる

「最初は少し緊張したけど、慣れてしまえば段取りは簡単。スマホの写真フォルダには、料理の写真がズラリと並んでます(笑)」

まつ毛パーマを受けている

まとめ:「節約」も「美容」も「挑戦」も――主婦の人生にちょっと嬉しい変化をくれた


取材を終えて、筆者が感じたのは、斉藤さんの生活そのものが「自分で選んだ価値観」で回っているということだ。

ポイ活で日々の支出を見直し、覆面調査で食費をコントロールしながら、マツパや美容院でも自分を整える。
時には英語を使って新しい案件に挑戦し、確定申告で家計全体を見直す。

それは、「お金がないから我慢する」のではなく、「お金の使い方を変えて自由になる」生き方に近い。

今後、物価がさらに上昇しても、彼女のような“暮らし上手”が増えれば、暗いニュースばかりの世の中にも、ひとすじの光が差すような気がした。

  • この記事を書いた人

deshi

フリーライターの deshiです。 かつて、とある作家の裏方として企画や調査を担当していました。そうした経験を活かし、ちょっと風変わりで角度のある視点から世の中を見つめています。 この「雑食系考察ブログ」では、日常の小さな違和感から時事ニュース、社会問題、ネット上の噂話まで幅広く取り上げ、「そんな見方もあったのか」と思える切り口を意識しています。 情報は事実ベースで収集・整理したうえで、私なりの視点で検証・考察しています。意見を押しつけることよりも、「一緒に考えてみませんか?」という姿勢を大切にしています。

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