出典:STARDUST WEB
フリー記者として、アスリートの取材を続ける中で、フォームの美しさや動きの自然さに無意識に目がいってしまうのは、いわば職業病だ。
そんな私が深夜、何気なくテレビをつけて見ていたドラマで、思わず手を止める瞬間があった。女子高生役の少女が、自宅でバットを手に素振りをしているシーンだ。
その動きに、私は息を呑んだ。肩から腰、足までの連動が見事で、バットの軌道には無駄がない。明らかに野球経験者のフォームだった。演技でここまで自然な動きを再現するのは難しい。
「この子、ただ者じゃない」
調べてみると、彼女は渡邉心結(わたなべ・みゆ)。スターダスト所属の女優で、しかも小学生時代に本格的な野球経験を積んでいたことがわかった。
この記事では、渡邉心結さんの“野球少女としての原点”と“女優としての飛躍”を紐解き、スポーツ経験が演技にどう生きているのかを詳しく紹介していきたい。
Contents
渡邉心結のプロフィール ─ スポーツ少女から女優へ

渡邉心結さんは2007年9月4日生まれ、神奈川県出身。現在17歳。2019年、スターダストプロモーションの「スター☆オーディション」でグランプリを受賞し、芸能界デビューを果たした。
身長は160cm、趣味はキャンプ、特技は野球と短距離走。スポーティでアウトドア派という一面は、画面越しでも伝わってくる。
芸能界入り後は、ドラマ『二月の勝者』『イチケイのカラス』『バベル九朔』などに出演し、2023年には映画『ブルーを笑えるその日まで』で主演を務めた。そして2025年、NHKドラマ『こんばんは、朝山家です。』で、野球が得意な“蝶子”役を演じることになる。
この役は、彼女の過去と現在を繋ぐ象徴的なものだった。
小学生時代の野球キャリアとポジション、実力

渡邉さんが野球を始めたのは小学校3年生。当時、少年野球チームに所属し、ファーストやピッチャーを務めることが多かったという。チームの中では中軸を任されるほどの実力で、打順は3番か4番。さらに、キャプテンとしてチームを引っ張った経験もある。
彼女の言葉によると「野球をしていた頃は毎日が本当に楽しくて、もっと上手くなりたいとずっと思っていた」と語っている。短距離走も得意だったことから、走攻守すべてにおいて高いレベルを持っていたのだろう。
惜しまれるのは、芸能界入りをきっかけに野球を続けられなくなったことだが、その情熱は今も変わらず心の中に息づいている。
野球で培った集中力と体幹は演技にどう生きる?
スポーツ経験者ならではの強みは、体の使い方や集中力にある。野球は、静と動の切り替えが激しい競技で、わずかなタイミングを逃さない集中力が求められる。
渡邉心結さんの演技を見ていると、セリフを話すだけでなく「その場に立つ姿勢」や「ちょっとした動き」が自然だと感じる。これは、幼少期に身につけた体幹の強さと運動神経が大きく影響しているのだろう。
役者にとって“身体で演じる”ことは非常に重要であり、スポーツ経験者はその点で圧倒的に有利だ。彼女の滑らかな所作や、走るシーンでのフォームの美しさは、野球で鍛えた感覚の賜物といえる。
初めて演技に野球が活きた瞬間 ─ 『こんばんは、朝山家です。』の蝶子役
2025年、NHKで放送中のドラマ『こんばんは、朝山家です。』で、渡邉心結さんは“蝶子”という野球が得意な女子高生役を演じている。この役に挑む際、彼女は父親とキャッチボールをして感覚を取り戻したという。
「久しぶりにボールを握った時、すごくワクワクした」
その言葉からも、野球への愛情が今も変わらないことがわかる。
この役をきっかけに、彼女の“野球少女”という一面が再び注目されている。視聴者の中には「フォームが本格的」「演技だけじゃない」と感じた人も多いだろう。
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映画やドラマで見せる“運動系ヒロイン”の魅力

渡邉さんは、これまでに学園もの、ヒューマンドラマ、青春映画と幅広いジャンルを経験しているが、特に“運動系の役柄”では、他の若手女優にはない説得力を持っている。
走るシーンでのフォーム、ボールを投げる所作、さらには笑顔の裏にある勝負強さ――これらはスポーツ経験者ならではの魅力だ。
将来的に、野球映画やスポーツドラマで主演を務めることになれば、リアリティの面で群を抜く存在になるだろう。
将来の夢と女優としての挑戦 ─ ヤンキー役からアクションまで

渡邉さんは過去のインタビューで「ヤンキー役のような普段とは違う役にも挑戦したい」と語っている。さらに、アクションや体を使う役柄にも興味があるそうだ。
野球で鍛えた動きのセンスがあれば、戦隊ものやアクション映画、さらにはスポーツ作品での活躍も大いに期待できる。
まとめ ─ 野球魂を胸に走り続ける渡邉心結
野球少女としての原点を持ち、その経験を糧に女優として歩み続ける渡邉心結さん。フォームの美しさや身体の使い方は、彼女が本物である証だ。
そして、その“野球魂”はこれからの役者人生においても強力な武器になるだろう。
最後に一言――彼女の魅力はまだ始まったばかりだ。
ドラマや映画の中で、そしていつか再びバットを握る日が来ることを楽しみにしながら、渡邉心結さんの活躍を追い続けたい。
そしていつの日か、インタビューさせてくださいね。
